栃木県宇都宮市の行政書士(個人事業主)が屋号付きゆうちょの口座を開設申請してみたの巻き
今回は個人事業主が開業した時に作っておいたほうがよい屋号付き銀行口座の開設方法について共有したいと思います。通常の銀行はそれほど難しくはないのであえて「ゆうちょ」口座開設を申請してみました。
ちなみにすでに楽天銀行にて屋号付き銀行口座は解説済です。楽天銀行では開業届のコピーのみで開設可能でした。
どこでつくるの?
お近くの郵便局で作れます。
地域で中心的な(栃木県宇都宮市の場合は宇都宮中央郵便局や宇都宮東郵便局)郵便局に行く必要はございません。
必要書類は?
必要書類についてはゆうちょ銀行のホームページ書かれております。
以下はホームページからの引用です。
印章と、以下の書類が必要です。
また、ご提出いただいた書類はコピー(写し)をいただきますので、あらかじめご了承ください。
ご提示・ご提出いただく書類等 | |
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(1) | 個人事業の開業届出書(控用)または個人事業開業届出済証明書 |
(2) | 屋号等で個人事業を営んでいる事実が確認できる書類 (商号登記簿謄本、国税・地方税の領収証書または納税証明書、社会保険料の領収書、事務所の賃貸契約書、公共料金の領収書など) |
(3) | 個人事業の財務状況(収入と支出)が確認できる書類 (確定申告を行っている場合は確定申告書、収支内訳書、所得税青色申告決算書など) |
(4) | 個人事業の内容が確認できる資料 (顧客向けの説明資料(ホームページ、パンフレットなど)、取引先との契約書、納品書など) |
(5) | 【許認可が必要な事業を行っている場合に限る】 事業に関する許認可証 |
(6) | 申込人ご本人様の本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類) |
※お手続きの内容またはご来店者様により、上記一覧に記載のない書類等が必要な場合があります。
(1)については税務署に提出した「開業届」のコピー、(2)(3)については※の理由から相談と考えてもっていかず、(4)については本ホームページの運営事務所の部分を印刷しました。(5)については行政書士は許認可の必要な業務ではないので必要なしです。
とりあえず(1)と(4)、運転免許及び印鑑をもって近くの郵便局へいざ出発!
(2)・(3)の代用書類を言い渡される
近郊の郵便局に赴き、事業用の口座を開設したい旨伝えると、まず①口座開設理由書②総合口座利用申込書③お取引目的等の確認のお願い④マイナンバー付番申込書⑤口座開設にあたっての口座主体ご確認シートの記入を求められた。記入している間、上の(2)・(3)の代用書類についてゆうちょ銀行に問い合わせていただけることになった。
記入していると、しばらくして名前を呼ばれたので窓口に向かうと職員から
「(3)の書類の代替として事業計画書を(2)の代替の書類として納品書や事務所からの請求書等をご用意ください、とのことでした」
(2)の代替書類はともかく、(3)は融資を受けるときならわかるが、口座開設に必要となるとは‥
ここで開設するために事業計画書を作成するか否かの選択を迫られることになった。時間をかけてゆうちょの口座を開設するか否かである。
本日の申し込みはできないことが確定したのでいったん持ち帰ることにした。
とりあえず申し込みを継続してみることにした
SNSで検索すると行政書士の屋号付き口座については賛否あるようである。
数えたわけではないが作ったほうが良いまたは必要ないが半々くらいかと思う。振込先を個人の口座にしている行政書士も結構目にした。
しかし乗り掛かった舟なので、やってみることにした。
事業計画書のひな型は日本政策金融公庫の創業融資を申請するときの申請用紙や独立行政法人中小企業基盤整備機構の事業計画書のひな型が利用できる。
自分でパワポで作成することもできるが、今回のメインは資金繰り、売り上げにかかわる部分の計画が主となるので今回は独立行政法人中小企業基盤整備機構の事業計画書を参考に作成することとした。
登録印は行政書士の職印
事業計画書をなんとか書きあげ、2度目の申請を2日後に行いました。事業計画書の内容はゆうちょ銀行で審査することになるので、郵便局においては提出書類の確認のみとなる。
最後に登録印について確認したところ、個人の印でなく行政書士の職印を登録印とすることになった。これはゆうちょ銀行からの指示だったようである。また、個人事業主の場合いは設立年月日でなく生年月日を記入することなり修正を行った。上の(2)に関する書類は入館協会で本を購入した時の納品書のコピーを提出することとした。
以上で求められた書類がそろったので受理されて申請が完了した。
改めて提出した書類は次の通り。太字は郵便局でもらえる書類である。
①口座開設理由書
②総合口座利用申込書
③お取引目的等の確認のお願い
④マイナンバー付番申込書
⑤口座開設にあたっての口座主体ご確認シート
⑥開業届の写し
⑦ホームページの写し
⑧公益財団法人入館協会の納品書の写し
⑨事業計画書
⑩本人確認書類(運転免許書の写し)
楽天銀行とはけた違いの提出書類の多さである。
結果は1カ月後くらいか
申請書類が受理されても審査によっては開設できない可能性もあり、また追加の書類を求められる場合もある。
口座の開設にここまで時間と労力を使う必要があるかどうかはわからない。でもゆうちょの屋号付き口座が開設できれば、一部のお客様から信頼を得られることもまた容易に想像できる。故にこの行動の評価は今後にゆだねられる。
口座開設にあたり、担当していただいた職員には本当に親切にしていただきました。本当に感謝いたします。
結果はまた後日ご報告いたします。